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移住・定住

ラッキーな住まい探し

 さて、“住まい”である。この冬の秋田訪問で、もう一箇所訪れる予定を入れていた。勿論事前に連絡を入れてから町役場を訪れたのである。住まいの候補地にはアパートや賃貸マンションなどは無く、公営住宅を候補にしていた。この町の住宅の現状を調べるための訪問であったが、気持ちが高ぶっていたせいか、間違えて観光課へ出向いて失笑を買ってしまった。担当者が丁寧に建設課にコンタクトを取ってくれて、町営住宅の状態と入居募集の現状、その他の情報を入手する事が出来た。

  • 建築から20年~25年が経つと、その住宅は安価で払い下げられる場合がある。
  • 入居に当たって敷金や礼金の類は無い。
  • 同じ住宅に複数の入居希望者がある場合は、くじ引きで入居者を決める。
  • 民間の貸家よりも費用がかからない。
  • 最近建設された住宅は、ほとんど一軒家である。
  • 家賃は収入と扶養家族とから算出する。

 こんな事が情報として得られた。そしてここでもラッキーなことが起きた。1年後くらいにちょうど3LDKの住宅の空きができて、入居募集があるとのこと。ただし1戸だけの募集と聞いて、これはハードルが高いなと少々落胆していたら、「何とかなるでしょう。抽選会に参加してみてください」と耳元でささやかれた。情報収集のつもりで行ったのだが、すぐにでも行動に移れそうな話の進み具合に、ちょっと面食らいぎみ。

 翌年の夏に再び訪れ、入居希望者3人で抽選。、鉛筆4本を使った独特の抽選方法だった。結果、見事僕が当選。担当者が何か裏技を使ったんでしょうか?それともただのラッキーだったのでしょうか?半年前の担当者の耳打ちが、そのまま現実のものとなりました。思えば末子の長女の1歳の誕生日が間近に迫った夏の快挙でした。長女が生まれ、ママへ告白し、一人旅で行動計画を文書にし、冬から始まった現地での活動。あれから1年でここまで来れたのは、本当に幸運でした。町営住宅の抽選に外れた方、申し訳ありませんでした。

 というわけで、職も決まり住居も決まって、1992年秋、家族5人東北自動車道を突っ走って秋田県に入りました。ちなみに今の住宅は3LDKガレージ付きで、家賃が14,200円という夢のような家です。さらにラッキーなのは、隣が小学校。病院までは歩いても10分。会社までは車で10分。最高です!


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準備中