くまの棲むまち

日本の麺の文化に新風を巻き起こし続ける、老舗『池田屋』専務の村上史一さん。（2011年取材）

　村上さんのおじいちゃんに当たる創業者は、大正時代から製麺業を営んでいたそうですから、永い伝統のある“池田屋”さん。その3代目の史一さんは、なかなかのアイデアマンで、しかも熱い人。と聞いて早速お話をうかがいにお邪魔してみました。

穏やかな雰囲気とは裏腹に、噂どおりの熱きオトコでした。「商売そっちのけで、新商品開発に驀進中！」であり、「ここはそば屋とはなっているが、何を隠そう私の実験場ですよ」なのだそうです。実に明快で小気味の良い史一さんです。

ご存じ“ひも川うどん”をはじめ、“豆乳うどん”“獅子唐うどん”“唐辛子ラーメン”、産業祭で振る舞った“山の芋うどん”“発芽小麦うどん”・・実に食材と食材のコラボレーションは延々と続きます。「豆乳うどん？評判は上々だよ。だけど俺は豆乳は嫌いだから、あれからは作ってないんだ。自分が嫌いなものは作らないんだ。」面白いですね～。

そんな史一さんから素晴らしい提案を戴きました。「名前はまだ決めていないんだが、コラーゲン配合うどん。これは凄かった。肌がつるつるになって驚いたよ。でも原価がかかり過ぎて売れるかどうか・・食べてみる？」ご自分で試食してみて、その素晴らしさを確認し、希望者にだけ提供してみたいとのご提案です数量に限りがあるそうですが、是非多くの人に食べてみていただきたいとも仰っていました。燃えるオトコ・村上史一さんとの話はとても楽しく、またまたやる気を戴いた大変貴重な時間でした。

※取材時、「つるつるコラーゲンうどん」は店内での食事とお持ち帰り５食分で一人2,000円くらいでどう？ということでした。
※この企画は終了しました。