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くまの棲むまち

森山公貴さん カスクドール

 今まであまり気にも留めずに素通りしていた「森山呉服店」でしたが、いつの頃からか駐車場付きのオシャレなお店になっていました。エントランスの雰囲気、外から眺める店内は明るくて楽し気。徐々に気になってきていました。 そんな時、知り合いの編集デザイナーから「カスクドールですよ。行ってみたらいいですよ」とご紹介頂きました。むむ、表看板は森山呉服店だけど、カスクドールだって?ともかくお邪魔してみよう! と、4月の初夏を思わせるような暖かな日、念願叶ってオーナーの森山公貴さんにお会いすることができました。

 カスクドールがオープンしたのは2014年7月だそうで、間もなく5年になるそうです。私が気付くのも遅かったかもしれませんが、秋田さきがけ新聞で紹介されたのも2019年1月とつい最近でしたから、ショップ・カスクドールがゆっくりテイクオフしたのかもしれません。ちなみに「A.Woman」というネット雑誌でも紹介されていますので、こちらも是非ご一読ください。

 カスクドールという言葉の意味を訪ねたところ、フランス語で「黄金の冠」という意味だそうです。また「バラ」を意味する言葉でもあるそうで、奥様がバラ好きということもあり決定した名前だそうです。

 森山さんが帰省したのは24歳の頃。それまでは、首都圏で洋服と雑貨のお店に勤務していたそうですが、ご実家が呉服店なので、ご両親のそばで仕事ができるようにとUターンしたそうです。詳細はお聞きできませんでしたが、その後呉服店から雑貨店に転換するのは大変なご苦労があったようです。

 店内に展示された商品は、一つ一つ選りすぐって取り寄せたというお値打ち品ばかり。これは是非実際に手に取って確認して戴きたいと思います。例えば「鰹節削り器」はなかなか目にしませんが、一家に一台残しておきたい逸品ですね。土瓶は南部鉄器製でしたし、さらに下の写真中の”醤油さし”、”ドリップ用ポット”、どれも雰囲気があり品の良さが分かります。そして”ハローキティちゃん”は北秋田市のマスコットキャラクターですが、これなんかパッと見、他国の模造品かと思わせるような姿ですが、れっきとしたサンリオの公式商品で特別な名称があるそうです。 唸ってしまいます。

 お話を伺っている途中、お客さまが何人も来店され、ご商売の邪魔になっているのではと申し訳なく思っていたのですが、一人のご婦人が店内を回った後、森山さんのそばへ寄ってきて「先日はありがとうございました。あの商品を購入して本当に良かった。お礼が言いたくて立ち寄りました」と何度も頭を下げていらっしゃました。 森山さんが拘る商品は、そのままお客さまの満足度に直結しているようです。

 店内には畳敷きの小上がりがあり、お子さん連れのママさんたちにも喜ばれています。さらに2016年からは、自家焙煎(ブラント名:黒井鳥珈琲)のコーヒーも気軽に楽しめる喫茶スペースを設け、コーヒー豆の販売もスタートしています。


 さて森山さんを語る上で(偉そうにすみません)外せないのが「DJ」。店内にはDJ専用コーナーが設けられていて、時々仲間を呼んで演奏しているそうです。実は森山さんは、ステージネーム黒井円盤でライブ演奏を続けている現役のDJさんでした!! 所蔵するレコードは数千枚と言いますから驚きです。右の写真は2019年5月20日に開催される「DEEEP NIGHT」のポスター。DJ黒井円盤というクレジットが入っていますね。さらにカスクドールには私の大好きなJBLのスピーカーがあるではありませんか。所蔵のレコードやCDを持ち込んで、聴かせてもらう事もできるそうで、嬉しい限りです。

 後輩たちに伝えたいことなどありませんか?とお尋ねすると、「何事もしっかり準備して恐れずに挑戦してほしい。田舎だからとか都会だからとか関係ないですよ。」そして「音楽好きな人たちにも、ここで楽しんで頂きたいですね。」とも仰っていました。

 一言一言ゆっくり言葉を置くように話される森山さんからは、とても強い信念が感じられました。長い時間にわたり大変貴重なお話を伺うことができました。私も挑戦する気持ちを持ち続けます。本当にありがとうございました。 2019.04.17


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