くまの揺りかご 森吉山

森吉山は秋田県中北部にそびえる単独峰。標高700mあたりからうっそうとしたブナ林に覆われる。その実は高たんぱくでコクがあり冬ごもり前のクマにとって必須の食糧になる。さらに登るとブナ林は途切れ、山肌一面のお花畑に一変する。「花の百名山」に登録されたほどである。


森吉山麓周辺

クマは秋田を代表する大型獣。そのクマの代表的な繁殖地が、ここ森吉山。国内有数のカルデラ湖『十和田湖』、日本一の水深『田沢湖』、そして世界遺産の『白神山地』。この代表的な三つの観光ポイントを結ぶ三角形の、ほぼ中央に位置する魅力にあふれた独立峰である。ブナやドングリ、クルミなどの食料が豊富で、クマに限らず、さまざまな獣や小鳥達の動物たちにとって、まさに揺りかごと呼ぶにふさわしい山となっている。麓に暮らす人々も季節を問わずここを訪れ、一緒に自然の恵みを頂きます。

僕がこの地に棲む事になったのは、この山の存在も大きな理由の一つに挙げられます。【写真右】森吉山の伏流水が流れ下る沢の周辺に広がる広大な公園


データ

森吉山は動物たちの揺りかごと書きましたが、最上禄平氏が、1992年から5年間の歳月を要した調査をしています。その報告によると、野生動物の種の数は、鳥類91種、哺乳類26種、両生類14種、爬虫類8種、合計139種となっていました。 「人間の文明と自然とが共存できる証拠をこの森吉の自然に築いて欲しい」と最上禄平氏は語っています。

遊々ガーデン

ロケーション

森吉山では、平成10年、山麓の「ノロ川牧場」を会場に日本ジャンボリーが開催されましたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。当時の参加国は34カ国、参加人数27000人と聞いています。今も会場跡地には「青少年野外活動基地」として、自由に利用できるアウトドアスペースが開放されています。この山の周辺には、落ち着いた雰囲気のプレイスポットがいくつかあります。このページでは特に自然とじっくり触れ合ってみたい方のために、最適なスポットを数か所紹介します。


国民宿舎

宿をお探しのときは国民宿舎がお勧め。リーズナブルな宿泊料金でゆったりとすごせます。この国民宿舎森吉山荘は、最寄の駅(阿仁前田駅)から車で20分ほどのところにある温泉宿で、いつも山好きのハイカーや渓流釣りの人たちが拠点に利用しています。ここから移動できるスポットは、太平湖(車15分)、くまげら保護センター(車20分)、桃洞渓谷(車20分・徒歩20分)、野外活動基地(車15分)、妖精の森(車15分)などがあります。ほとんど車を使っての移動になると思いますが、もちろん脚に自信のある方は、徒歩での散策も楽しいと思います。
【写真右上】国民宿舎


野生鳥獣保護センター

野生鳥獣保護センターは、国指定森吉山鳥獣保護区を含む森吉山一帯を訪れる人々に、当該地域における人の利用の適正化や野生鳥獣の生態等に関する普及啓発活動、鳥獣の生息に適した環境の保全・形成を行うための拠点施設として設置されました。

森吉山荘からは車で15分ほど上り詰め、右に野外活動基地を眺めながら、下り坂に入り10分ほどで到着します。途中道路の横を流れる渓流があまりにも清々しく、下車して景色を楽しむ人たちの姿も多く見られます。また、春から秋にかけて、何かしら自然の食料が調達できる山道。これも楽しみのひとつになっているようです。
【写真上から2番目】野生鳥獣保護センター


桃洞渓谷

桃洞渓谷はノロ川源流部のひとつ。クマゲラ保護センターから3.2キロの森林浴を楽しむと、桃洞渓谷が姿を見せます。ここから女性のシンボルそのままの桃洞の滝までは、裸足で歩ける一枚岩盤が500メートル続きます。神秘的な桃洞の滝の姿に息を呑むことと思います。
【写真上から3番目】桃洞の滝
▷▷参考ページ ノロ川源流を行く(菅原徳蔵さんのページです)


青少年野外活動吉

自然を大切にしようという運動が、世界各国で広まっています。森や川には何百年もたつ木や、草花、昆虫、動物たちが棲んでいますが、このような生き物たちとふれあい、自然への理解を深めるために生まれたのが、この「野外活動基地」です。

森吉山には杉やブナが原始そのままの姿で残っています。貴重なクマゲラ、澄んだ川や滝などもあり、トレッキングが楽しめるコースがたくさんあります。ここでたくさんの仲間や家族と過ごして、自然とのふれあいから何かを学ぶこともできるかもしれません。
【写真下】青少年野外活動基地

国民宿舎

野生鳥獣保護センター

桃洞の滝

青少年屋外活動基地