トップ > 森の狩人マタギ > マタギ情報付録1 > マタギの装束

 マタギというものは、山へ入ったら体温が下がる事をいかに防ぐか、そして汗をどう処理するかという事にかなり気を使ったものなんですよ。山では体温が下がる事が一番怖いですからね。汗をかいているときはいいですけども、動きを止めると今度は体温が下がってどうしようもなくなりますよ。ですからマタギというのは出来るだけ汗をかかないように、とても軽装であったわけです。

 家を出るときにはちょっと寒いなって思うくらいの服装でですね、山を歩いていると丁度いい具合になるという感じの服装ですよ。マタギの衣装を全部つけたときはですね、これ“マタギ装束”というんです。

 マタギは自然の中で生きてきましたから、使うものは山から採取してきたものですね。自然のものが持っている特徴を生かしながら、さまざま工夫して作ってきたんですよ。今の登山の人たちが使う道具とか服というのは、マタギの考え方から言えば、強引な感じがしますよ。まぁ、マタギが山へ入るのは生活のためで、冒険とかリクリェーションとは違いますからね。それに現在はですね、秋と春のクマ狩りが主体ですから、昔のように寒中のカモシカ狩りというのはありませんから、大分マタギの道具やら装束というのは変わってきたんですよ。素材も今は色んなものが出回っていますしね。

 たとえばですね、“コナガイ”とか“マタギベラ”なんて言いますけど、雪かきベラですね。あれは寒中の雪が深いときに使いますから、まぁ春でもハデ(新雪)なんかが降ったときには、何人かは現在でも使う人があるかもしれません。寒中の山での猟というと現在はウサギくらいのモンですからね。今はほとんど道具が春山に合わせてあるわけですよ。ですからズボンもジャージをはいて、上着の上にはハンティングジャケットやチョッキ、ウィンドブレーカーなんかを着たりですね。雨が降ればヤッケなんか着ますよ。それでも中が蒸れないようなものですね。とにかく春山でも汗をかきますとかなり体温が下がりますので、基本的な考え方は昔と変わらないんです。体温を下げない。汗をどう処理するか、なんです。

 田んぼと暮らし  /  マタギの装束  /  マタギと旅  /  アブラウンケン  /  地球温暖化
 吹雪きに遭ったら  /  化かすタヌキ  /  クマと遭遇  /  ヒラ(罠)  /  燻製製造
Copyright© くまの棲むまち Allrights Reserved / Sorry Japanese version only.  ホームページ作成依頼はコチラ ⇒ K's DATA
ページ管理者 : 藏本光喜 / 連絡先 北秋田市松葉町3-18 0186-62-1911 offece@akita-hs.org