FPのメモ帳 #71115 .
健康保険を理解して民間保険を考える その1 医療保険

 「保険は難しい」と仰る方が少なくありません。そこで今回は、公的医療保険(以下健康保険)の保障内容を確認しながら、民間の医療保険の準備の仕方をご紹介してみます。

●健康保険の不足分を民間医療保険で補う

 健康保険と言えば、病気やケガで治療を受けたとき、いろいろな保障が受けられるという頼もしい保険です。健康保険給付対象の治療であれば、基本的には治療費の1/3の負担で治療が受けられるようになっています(年齢によって負担割合が違います)。たとえば、10日間の入院で手術と治療費で20万円かかった場合は、6万円の自己負担で済むことになります。

ということは民間の医療保険で入院一日あたり5,000円の給付金、手術給付金が5万円受け取れる保険に加入していれば、10万円の給付金が受取れますので、安心して治療が受けられます。


北秋田市民病院

 注意が必要なのは、健康保険は治療に要した金額のみ1/3の自己負担であって、差額ベッド代(個室料金)や、食事代などは保険の対象にはならないということ。入院治療の経験のある方は、病院から受取った請求書をチェックしてみると分かると思います。

 これをどうするのか?「それは自己資金で支払う」か、「保険で不足無く準備する」と考えるか?さらに「入院したときに、少しは手元にお金が残るようにしたい」と考える方もいるかもしれません。民間医療保険を準備する上で、どの程度準備するのかの大きなポイントになる部分です。

●治療費が高額になったとき

 たとえばガンになって、治療費が100万円かかった場合は1/3の自己負担ですから、30万円とかなり高額になります。こんな場合は、「高額療養費制度」が適用になり、所得によって金額は変わりますが、月間自己負担額の限度額を支払えば良いことになっています。年収370万円~770万円の方の場合はおよそ8万100円が限度額になり、限度額を超えた部分は支払う必要はありません。 ▷▷高額療養費制度参考資料:厚生労働省

 民間の医療保険で、1ヶ月間の入院で10万円受け取れる保険に加入していれば大丈夫のようです。入院給付金の場合は、入院しないと受け取ることが出来ないという点は注意が必要です。ガン治療の場合は入院も手術もしない治療も考えられますので、がん通院治療に対応できる保険を選択肢に入れることも良いでしょう。

 とかく難しいといわれる保険ですが、健康保険でどんな時にどの程度の保障が受けられるかを理解しておけば、自助努力はどの程度必要かのプランニングに役立ちます。 医療保険は掛け捨てタイプの多い保険ですし、負担保険料と保障内容を上手にバランスさせることが大事です。

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藏本光喜 くらもとみつのぶ
日本FP協会 AFP認定者
法人向けデータベース制作
「家計を元気に」セミナー講師
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